GCIB(ガスクラスターイオンビーム)

弊社では、これまで成膜技術で培った真空のノウハウや、薄膜で得た経験を活かし、薄膜の受託加工サービスに加えて、GCIB(ガスクラスターイオンビーム)による『表面改質』の受託加工サービスを始めました。

  • 対象物の材質、サイズ、形状等によりますので、お電話またはお問合せ一覧から、一度ご相談ください。
GCIBとは
GCIB概略図

GCIB(ガスクラスターイオンビーム)とは、対象物の表面の凹凸を、nmレベルで平坦化させる技術です。
真空中で1,000個単位のAr原子が集まったクラスター(塊)をイオン化・加速させ、対象物に衝突させます。
高エネルギーで衝突させたAr(アルゴン)クラスターは、対象物の表面でクレーターの様に衝突痕が発生します。この衝突を対象物の表面で繰り返すことで「表面改質」が可能となります。
それにより、3~10nmの面粗度を1nm程度まで平坦化する事が可能となります。

Cu 照射前
Cu 照射前

Cu 照射後
Cu 照射後
Ti 照射前
Ti 照射前

Ti 照射後
Ti 照射後

表面平坦化の基本プロセス

STEP
チャンバーに基板をセット
GCIB装置
GCIB装置
STEP
チャンバー内を真空排気
STEP
一定の真空度に達したら原料ガス(Ar)を導入
STEP
原料ガス(Ar)をイオン化させる
STEP
イオン化させたAr原子のクラスターを加速させる
STEP
対象物に繰り返し衝突させる

GCIB装置スペック

対応基板SUS材やガラス基板等、材質に制約はございませんが、樹脂フィルム等は照射による熱が若干高くなる為、別途ご相談ください。
対応サイズ標準的な対応サイズは200×200×t20(mm)となります。それ以上大きいものは別途ご相談下さい。